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動物病院のまいにち 2025.3

  • 執筆者の写真: Haruna Takeda
    Haruna Takeda
  • 7月15日
  • 読了時間: 3分
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動物病院での日々は、出会いと別れの連続です。このシリーズでは、どうぶつたちが教えてくれたことを日記にして綴っていきます。生死に関わる直接的な表現もありますので、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

なお、使用している画像はイメージであり、日付は特定を避けるためにDay◯としています。


※記事の一部にプロモーションが含まれる場合があります※



Day1

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18歳のおじいワンが旅立ったと、飼い主さんから連絡があった。

おしっこが出づらく、近所の動物病院に行ったが何の詳しい検査もせず

ただ療法食を勧められたと。セカンドオピニオンでの来院。


調べると、膀胱付近に腫瘍があり自力での排尿は難しいと分かった。

カテーテルを入れてから、3〜4日に1度のペースで通院していた。


見た目にはまだまだ元気で、処置を嫌がって暴れる犬らしさもあった。

お母さんも、何とか良くなるようにと大学病院への紹介状を依頼しているのも聞いた。


どうぶつは自分で医者を選べない。

病院選びは飼い主の責任であり、そしてその病院選びはとても難しい。

同じ病院内でも、獣医師によって看護師によって、考え方は違う。


そんな中、お母さんは最善を尽くしたと思う。

ポチも、お母さんも、本当によく頑張った。


R.I.P. ポチ



Day2

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私が動物病院で働き始めたころから通っていた子が亡くなった。


初めて会ったときから、何もかも最悪の数値だった子。

とても口数の少ないお父さんだったけど、

毎日一緒に仕事に行くくらいふたりは"家族"だった。


良くなることはないと分かってはいただろうけど、

それでもできるだけのことをしてあげたいという気持ちが伝わってきた。

笑っちゃうくらいお父さんにそっくりだったなぁ。


これからもお父さんを守ってあげるんだよ。


R.I.P. リスティー


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脳の障害で、突然半身麻痺になってしまった子。

だんだんと食べなくなっていくその子を見ながら、

「困ったね、どうしようかね」って、毎回ごはんの試行錯誤を話してくれたお母さん。

あのハツラツとした、おしゃべり好きのお母さんに

もうしばらく会えないのかと思うと少し寂しい。


最期はお母さんと一緒にいられたのかな。そうならいいな。

元気でね、しまちゃん。


R.I.P. しま



いくら毎日出勤していても、その子の死に目に会えるかは分からない。

むしろ会わない方がいいのかもしれない。

「そういえば最近○○ちゃん来てないね」「ああ、○○ちゃんはね…」って、

その子の最期がどんなだったかを分かち合える同僚がいること。

なんかいいなと思った。


みんな、「みんなの子」だと思って、それぞれのカタチで

それぞれにちゃんと大切に想ってるんだなぁと実感した。




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