動物病院のまいにち Day7-8
- Haruna Takeda
- 2025年5月20日
- 読了時間: 3分
更新日:1月2日

動物病院での日々は、出会いと別れの連続です。このシリーズでは、どうぶつたちが教えてくれたことを日記にして綴っていきます。生死に関わる直接的な表現もありますので、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
なお、使用している画像はイメージであり、日付は特定を避けるためにDay◯としています。
Day7
長く通院していたふたりが、同じ日に逝ってしまった。
しかもふたりとも安楽死だった。

糖尿病でずっと通院していて、入退院を繰り返していた子。
なかなか体調が良くならず、嘔吐や下痢を繰り返していた。
飼い主さんは毎日仕事帰りにお見舞いに来ていた。
病院に着いた車の中でおにぎりを食べ、愛猫の前では元気な姿で声をかけた。
毎日毎日毎日そうしていたから、
その飼い主さんがまさか安楽死という選択をするとは考えてもみなかった。
きっと飼い主さんも、限界だったんだろう。
気づいてあげられなかった。
と言ったらおこがましいかもしれないが、せめてもっと話をすれば良かった。
飼い主さんは、どんな気持ちでモモを見送ったんだろうか。
R.I.P. モモ

もうひとりも、糖尿病で長く通院していた子だ。
飼い主さんの、あっけらかんとした明るい性格が印象的だった。
病院スタッフにも愛猫にも、いつ何時も明るく振る舞っていたから、
まさかそんなに悪い状況だとは思ってもいなかった。
ましてや安楽死を選ぶほどだったなんて。
休み明けにこの2つのニュースを聞いて、とても驚いた。
まさに「ショッキング」だった。
悲しいとか、悔しいとかの前に、
1ミリも想像していなかったから、気持ちが追いつかなかった。
飼い主さんを責めるつもりは毛頭ない。
二人は立派な選択をしたと思う。
簡単にできることじゃない。
いつ別れが来るかわからない。
だから後悔しないように、そう強く思った。
R.I.P. あずき
Day8

その日手術をするはずだった子が、手術を待たずして逝ってしまった。
よりによって謎の体調不良者続出の日で、院内は朝から慌ただしく、
入院室を覗く余裕もなかった。
気づいたときには固く、冷たくなっていた。
前日のエコー検査を手伝ったのも私だったし、
当日の朝にお母さんからその子を預かったのも私だった。
その時はまさか、こんなことになるなんて当然思ってもみなかった。
「バイバイ、頑張れよ〜!」
「お預かりします」
が、その子と家族の最後になることもあるんだと。
ただの入院、ただの預かりだとは思わずに、
これがその家族にとって最後になるかもしれないと私自身が自覚して、
ご家族には毎回ちゃんとお別れをしてもらおうと思った。
「ちゃんとお別れ言えばよかった」なんて、後悔してほしくないから。
何もできなくてごめんね。
生まれ変わったら、またあのお母さんのところに行くんだよ。
R.I.P. コウメ


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