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ペットのお悩み相談【アニマルコミュニケーション】

  • 執筆者の写真: Haruna Takeda
    Haruna Takeda
  • 4月23日
  • 読了時間: 12分

更新日:6月5日

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family bondのサービスの一つとして、ワンちゃん・ねこちゃんのお悩み相談(ペットボイスクリエイション)をお受けしています。

ペットオーナーさんたちはどんなお悩みを抱えているのか、そしてそれに対してどんな回答を受け取れるのか、モニターさんたちにご協力いただいた内容を掲載します。



ペットボイスクリエイションとは


あなたの大切なワンちゃん・ねこちゃんの気持ちを言葉にしてお伝えするサービスです。


ワンちゃん・ねこちゃんの行動や生活環境、食生活等から、お悩みや問題を総合的に分析し、飼い主さんの想いに寄り添いながら、ワンちゃん・ねこちゃんの気持ちをわかりやすくお伝えします。


大切な家族の一員であるワンちゃん・ねこちゃんとその飼い主さんが、より深い絆で結ばれるためのお手伝いをさせていただきます。


詳しくはこちらのページをご覧ください



モニター1「ウルくん」(たーたん様)

長毛の白黒猫

  • 名前 ウルくん

  • 種類 日本猫(長毛)

  • 年齢 9歳

  • 性別 オス


ストルバイト結石を3歳の頃から繰り返していて、ずっと療法食を食べています。その頃から柔らかい場所(ベッドやブランケット)などでの排尿があり、キャットタワーなどのお気に入りの場所や壁でも粗相が見られるようになりました。去年の冬から、ストルバイトに加えてシュウ酸カルシウム結石もできるようになってしまい、それからドクターズケアの尿石ケアにフードを変更しました。 特に春先や秋など、季節の変わり目に粗相が多いです。 ウルはとてもフレンドリーでみんなにご挨拶に行くのですが、来客や環境の変化があった後はより粗相の回数が増える気がします。

↓回答(1856文字全文公開)

【ウルくんの気持ちについて】

9歳を迎えたウルくんは、今もなお、とてもフレンドリーで社交的な一面を持ち続けています。家族や来客に積極的に挨拶に向かう姿からは、ウルくんが周囲とのつながりを大切に思い、温かな交流を求めていることが伝わってきます。撫でてもらったり、抱っこを求めたりする様子には、「愛されたい」「触れ合いたい」という純粋な気持ちがあふれているようです。

一方で、ストルバイト結石を繰り返してきたことに加え、最近ではシュウ酸カルシウム結石も見られるなど、体の中では見えない負担を抱えているのだと思われます。それでも、毎日の食事や水分補給の細やかな工夫に支えられながら、ウルくんは懸命に元気に過ごそうとしているのでしょう。

柔らかい場所やお気に入りの場所での排尿行動が、特に季節の変わり目や環境の変化後に増える傾向が見られる点も、とても印象的です。この行動には、心身のバランスを取るため、自分なりに安心感を求める気持ちが表れているように感じられます。ふわふわした場所での行動は、「ここなら安心できる」という無意識の思いのあらわれなのかもしれません。

【なぜそのような行動を取るのか】

猫は、匂いをつけることでそこを「自分の領域」として認識し、安心できる空間にしようとする習性があります。ウルくんも、来客や環境の変化といった少し緊張する出来事のあとに粗相が増える様子から、自分の匂いを広げることで安心を取り戻そうとしているように見えます。特に、お気に入りのリラックスできる場所で行うことが多いのは、「ここを安全な場所にしておきたい」という強い気持ちの表れでしょう。

また、春や秋といった季節の変わり目には、気温や湿度の変化により体のリズムも乱れやすくなります。身体の違和感や不安感が普段より強くなり、それが行動に現れている可能性も考えられます。さらに、過去に繰り返してきた病気の記憶が、季節の変わり目に無意識に蘇り、不安定な気持ちを引き起こしているのかもしれません。

このような行動を単なる「問題行動」と捉えるのではなく、ウルくんからの「今の気持ちを伝えるサイン」として受け止めることが、より安心できる環境づくりにつながっていくでしょう。

【今後どのような行動をとるべきか】

ウルくんがこれからも安心して過ごせるように、「変わらない環境づくり」を意識してあげると良いかもしれません。たとえば、お気に入りのベッドやブランケットは、できるだけ同じ場所に置き、ウルくん専用の「安心スポット」を確保してあげましょう。春先や秋に差しかかる前から、ふわふわ素材のブランケットやベッドをさらに心地よい場所に整えてあげたり、リラックスできるスペースを意識的に増やすのも一つの方法です。

来客や模様替えなど環境の変化がある際には、ウルくんの落ち着けるスペースを守る配慮をすると、心のバランスを取りやすくなります。また、来客がある日や大きな変化のある日には、変化の前後でたっぷり撫でたり、抱っこして甘えさせたりする特別な時間を設けることもおすすめです。「自分は大切にされている」「ここは安心できる場所だ」と再確認できる時間が、ウルくんの心の安定に大きく寄与するでしょう。

食事や水分補給についても、今まで通り、ウルくんに合わせたやさしい工夫を続けていくことが大切です。ごはんにお湯を加えて温かみを持たせている配慮は、ウルくんにとって心地よい安心材料になっているように感じます。

もしフードを見直す場合は、ストレス緩和に役立つ栄養素(アルファS1トリプシンカゼイン、L-トリプトファン)を配合したロイヤルカナンのCLTシリーズを試してみるのも良いでしょう。

粗相が続いてしまったときも、「怒らない」「責めない」ことが何より大切です。ウルくん自身も、粗相をしてしまうことに戸惑いや不安を感じているかもしれません。そんなときは、「大丈夫だよ」「いつでも味方だよ」という気持ちで、静かに寄り添ってあげましょう。それがウルくんの心を、より強く、しなやかに育てる力になるはずです。

ウルくんは、今までもたくさんの工夫と愛情に包まれて育ってきました。そしてこれからも、そんな温かなサポートの中で、少しずつ心も体も自分らしく整えていく力を持っているように感じます。小さな変化にも耳を傾けながら、一緒に季節を重ね、日々を重ねていく時間が、ウルくんにとってかけがえのない安心へとつながっていくことを、心から願っています。

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モニター2「ロイドくん」(T.k 様)

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  • 名前 ロイドくん

  • 種類 スコティッシュフォールド

  • 年齢 6歳

  • 性別 オス


長毛猫なので毛玉ができやすいです。毛を刈るべきか、悩んでいます。 飼い主的には抱っこをした時にお腹の毛玉が気になりますが、ロイド本人はあまり気にしていないようです。ブラッシングは週2回程度していて、ファーミネーターより粗めの櫛が好みのようです。 グルーミングは、長めのものは1日1〜2回しているのを見かけます。眠りにつくときと起きた時しているイメージです。 以前は数日に一度毛玉を吐いていましたが、ご飯を変えてからは滅多に吐かなくなりました。

↓回答(1668文字全文公開)

ロイドくんは、ふわふわとした長毛をまとった、とても穏やかで繊細な印象の猫さんですね。長毛種にとって毛玉は避けて通れない存在ですが、ロイドくんの様子からは、その毛並みとの付き合い方に自分なりのこだわりやペースがあるように感じられます。

今回のご相談で注目する行動の変化は、「毛玉がある状態をあまり気にしていないように見えること」と、それに対して飼い主さんが「毛を刈るべきかどうか悩んでいる」という点です。

まず観察から伝わってくるのは、ロイドくんが自分の毛並みに対して強いストレスを感じている様子がない、という点です。グルーミングのタイミングは主に朝と夜。眠る前と目覚めたあとに1〜2回行っているとのことで、これは猫にとってとても自然なリズムでのケアと言えるでしょう。安心できる時間に、自分のペースで身だしなみを整えるその様子は、ロイドくんが毛並みに対してある程度の満足感と落ち着きを持っていることの表れかもしれません。

また、毛玉の吐き戻しについても、以前は数日に一度あったのが、食事の見直しを通してほとんど見られなくなったとのこと。これは身体の内側でもバランスがとれているサインの一つと考えられます。食事の質が上がったことで、自然な排出がスムーズに行われているのでしょう。

一方で、抱っこの際にお腹の毛玉が気になるという飼い主さんの気づきもとても大切です。ロイドくんが気にしていないからといって、そのままにしておくと、後々絡まりがひどくなってしまう可能性もあります。毛玉が皮膚を引っ張ることで不快感を覚えたり、動きづらさにつながることもあるため、未然に防ぐ意識は大切です。

ブラッシングは週2回程度とのことですが、粗めの櫛を好むという点も印象的です。ファーミネーターのような密な櫛よりも、やさしく通るブラシのほうが心地よいと感じている可能性があります。ロイドくんは、強い刺激よりも、穏やかなケアを望んでいるのかもしれません。

今後のケアの工夫と提案

✔︎ お腹まわりのケアを少し丁寧に 週2回のブラッシングに加えて、お腹の毛玉が気になるときは、短時間でもやさしくほぐす時間を設けるとよいかもしれません。無理に引っ張らず、毛先だけを整える感覚で続けると、ロイドくんにも負担が少なく済みそうです。

✔︎ 部分カットという選択肢 全身を刈る必要があるかどうかで悩まれている場合は、「部分カット」という方法もあります。お腹や内ももなど、毛玉ができやすい場所だけを軽く整えることで、ロイドくんの毛並みの美しさはそのままに、快適さを保つことができる可能性があります。

✔︎ ケアの頻度よりも心地よさを重視 毎日のブラッシングが負担になってしまうよりも、週2回でも「気持ちよかった」と思ってもらえる時間をつくることのほうが、ロイドくんの心には残るかもしれません。櫛をあてる前に声をかけたり、終わった後にご褒美を用意するなど、小さな工夫でケアの時間を楽しみのひとつにしていくこともおすすめです。

✔︎ グルーミングの様子を引き続き観察 今後もグルーミングの様子をさりげなく見守ってみてください。もし頻度が急に増えたり、同じ場所ばかり舐め続けるようになった場合は、何か違和感を感じている可能性があります。ロイドくんの「いつもと違う」サインを見逃さないことが、より良いケアにつながります。

おわりに

ロイドくんは、自分の毛並みと穏やかに付き合いながら、飼い主さんとの信頼関係の中で安心した毎日を過ごしているように見受けられます。毛玉があっても気にせずに抱っこされている様子からは、「一緒にいることが何より心地よい」というメッセージが感じられるようです。

ケアの在り方に迷うときは、見た目だけでなく、「触れ合ったときにお互いが心地よく感じられているかどうか」を目安にしてみてください。ロイドくんの心と身体にとって何が一番自然で無理のないスタイルなのかを、一緒に見つけていく時間も、きっとかけがえのない絆を育んでくれるはずです。

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モニター3「アトムくん」(たくよー様)

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  • 名前 アトムくん

  • 種類 ビーグル

  • 年齢 14歳

  • 性別 オス


伸びるリードを使ってある程度自由にお散歩させていたせいか、右へ左へ自由に行き来しながら歩くようになりました。後ろから来る自転車やマラソンしている人とぶつかりそうになったり、車から見ていても危なっかしいと思います。 「待て」と言うとお座りしてくれるので、交差点や角では必ず待たせて、ある程度コントロールすることはできています。ただ、お座りをしてから立ち上がるのが早いので、時々危ない目に遭うこともあります。 どのくらいの時間お座りして待っていられるかはアトムの気分次第で、少し目を離すともうお座りをやめていたり、縁石のない歩道や横断歩道などでは常にこちらがヒヤヒヤしています。

↓回答(1102文字全文公開)

最近のお散歩中、アトムくんが右へ左へと自由に行き来するようになったとのことですね。伸びるリードでのお散歩を経験してきたアトムくんにとって、「お散歩=自由に動ける時間」と感じているのかもしれません。長年続けてきたそのスタイルは、アトムくんにとってお散歩の楽しさや生きがいの一つとして、心にしっかり根付いているように見受けられます。

アトムくんは14歳という年齢を迎え、若い頃と比べて体の動きに少しずつ変化が出てきている可能性があります。しかし、それでもなお好奇心は衰えておらず、道の匂いを嗅いだり、気になる方向に足を向けたりする姿は、毎日を一生懸命楽しもうとしている証のように感じられます。

「待て」と言われた時にお座りができるのは、アトムくんがしっかりと信頼関係を築いてきた証です。ただ、そのあとすぐに立ち上がってしまうのは、気持ちが先に動いてしまっているのかもしれません。「次はあっちに行きたいな」「何か気になる匂いがするかも」という思いがふと湧き上がって、体が自然と動いてしまっているようにも見えます。年齢とともに、我慢する力や集中力が少しずつ短くなってきていることもあるかもしれませんが、それもまたアトムくんの“今”の自然な姿なのだと思います。

アトムくんの行動を見ていると、「まだまだ自分の足で歩きたい」「行きたい場所に行きたい」という意志が感じられます。その強い気持ちこそが、長く元気に過ごしてきた源のひとつなのかもしれません。

今後のお散歩では、アトムくんの自由を尊重しつつ、より安全に歩けるような工夫を取り入れていくことが安心につながりそうです。 たとえば、「お座りの後にゆっくり立ち上がる時間を作ってあげる」「横断歩道ではリードを短く持ち、自然に寄り添って歩けるように促す」など、アトムくんのペースに寄り添いながら、少しずつ新しい習慣を取り入れてみてもよいかもしれません。

また、歩道の縁が曖昧な場所では、アトムくんの注意がそれやすいことを前提に、声をかけながら歩いたり、軽くリードで合図を送るなどしてコミュニケーションを深めていくのも一つの方法です。小さな合図でも、アトムくんはこれまでの経験と結びつけて「これは気をつけるサインかな?」と感じ取ってくれるかもしれません。

アトムくんが毎日を笑顔で過ごせるように、これまでと同じように温かく見守っていただけたら、それがきっとアトムくんにとって一番の安心になると思います。年齢を重ねてもなお元気いっぱいに歩く姿は、とても頼もしく、また誇らしくも感じられますね。

これからもアトムくんのお散歩が、楽しく安全な時間となりますように。

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