top of page

教師だった私が、動物の仕事に就くまで

  • 執筆者の写真: Haruna Takeda
    Haruna Takeda
  • 4月12日
  • 読了時間: 4分
緑色の床の上で寝ている猫

近い将来、「教育✖️動物福祉で何かしたい」と思っている私。何ができるかは分かりませんが、そんな私が何かを成し遂げるまでの記録として、noteに書き残しておこうと思います。

※このブログは、2024年5月22日に投稿したnoteの記事をリライトし、さらに近況を追記したものです。




2017年 教師デビュー

大学で日本語教育を学びましたが、卒業後は一般企業へ就職。ある日、日本語教師の求人を見つけ、それまで働いていた会社を辞めて私立高校へと転職しました。

右も左も分からないなりに、毎日一生懸命働きました。授業はもちろん、進路指導、生徒指導、生活指導、保護者対応、生徒募集、海外出張、入試業務…。色々な経験をさせてもらいました。この時は毎日120%の力を出し切って、仕事のために生きていたと思います。


2020年 うつ

そんな無理が祟って、「うつ病(正しくは心身症)」と診断され、休職することになりました(本当は、限界を感じて「自ら診断されに行った」と言った方が正しいのですが)。

この年は、新型コロナウィルスの大流行・高校3年生の担任・大学入試改革(共通テスト元年)という三重苦が重なり、明らかにキャパオーバーでした。

仕事を休んだはいいものの、気持ちは晴れることなく何もできない日々が続きました。辛すぎて、自ら命を断つことを考えたこともありました。この時私を救ってくれたのは、間違いなくねこたちです。メルモ・あくび・オジーの存在が私を支え、生きる意味を与えてくれました。ニャンズと暮らしていなかったら、今の私はありません。


2021年 オンライン教師デビュー

なんとか人並みに生活できるところまで回復したものの、どう考えても正社員として外に働きに出られるほどの体力も精神力もありませんでした。しかし世界は残酷なもので、ただ生きているだけでこんなにもお金がかかるのかと、思い知らされる毎日でした。なんとかしなくては、と辿り着いたのが「オンラインで日本語を教える」という道でした。

それからオンラインでの個人事業も3年が経ち、毎日デスクに向かう変わらぬ日々に段々と飽きがきている自分がいました。オンラインでの事業は決して大成功したとは言えませんでしたが、アレコレやってみてもどれも程々の成果で、「このまま先が見えないまま頑張り続けることに疲れてしまった」というのが正直なところかもしれません。状況がそう大きく変わることもなく、そんな毎日をこれからも続けていくのかと思うと、モチベーションがだんだんと薄れていきました。


2023年 動物保護施設へ転職

このままじゃいかん!と思った時、ふと「動物に関わる仕事がしたい」と思ったのです。あの時私を生かしてくれたねこたちに、巡り巡って何か恩返しになるようなことがしたい、そう思いました。

暇さえあれば、求人サイトを見るようになりました。しかし私の信念としては、「生体販売には関わりたくない」という強い意志がありました。動物の命を売り買いする前に、もっと先に助けるべき命が大勢あるだろうにと思うからです。そこには好き好んで加担したくはない、という強い思いがあります。


しかし、動物関連の求人情報はペットショップばかり。他にあったとしても、ペット用品の検品や営業など。どれもピンとくるものではありませんでした。

仕方がない、近所のイオンででもバイトするか…と思った矢先、とある動画を見つけました。探して見つけたわけではなく、偶然開いた動画で、とある動物保護施設が紹介されていたのです。瞬時に「あ、これだ」と思いました。

すぐにメールを書き、翌週には施設見学にお邪魔して、翌月には引っ越し、そして施設で働き始めました。


2024年 動物病院へ転職

保護施設での毎日は新しいことの連続で、たくさんの学びがあり、自分の成長を感じることができました。そして、良くも悪くも動物福祉の現実をまざまざと見せつけられました。

1年働いたところで、「どうぶつのために私ができることはなんだろう?」と思うようになりました。岩手の片田舎の保護施設という狭い世界だけでなく、もっと広い世界を見てみたいと思い、動物病院への転職を決意しました。


2025年 現在

動物病院での日々は、本当に学びの連続です。嬉しいことも、悲しことも、たくさんあります。この毎日をなんと表現したら良いのか、今はまだぴったりの言葉が思いつきません。

もう少し深く、この世界を知りたいなと思っています。この場所で「私だからできること」「私がやらなければならないこと」を見つけたいです。


さいごに

何を始めるにも、遅すぎるということはない。だって今日が一番若いんだから。


Comments


bottom of page